Vol.24 「最後は笑って」 けなげに父を見送る若い女性
第11次支援部隊として現地に派遣しているむすびす(旧アーバンフューネス)社員のレポート
4月25日23時現在
本日の日報を送ります。
08時 宿泊先出発
10時 舟屋葬祭到着
11時 安置所到着
12時 安置所出発(搬送)
14時 斎場到着
14時半 斎場出発
16時 舟屋葬祭到着
17時 ボランティアセンター
18時 からくわ荘(国民宿舎)到着
本日は50キロ以上離れた火葬場まで搬送しました。お亡くなりになったのは●●様で50代の男性。
20代の娘様が泣きながら霊柩車に同乗しました。
本日は午後から大雨で雷も鳴っていて、その長い道のり最中所々でお父さんの話をしながら長い間涙していました。
流石に多くのお話はできませんでしたが、斎場に着く間際に突然天気が回復。
さっきまでの嵐が小春日和に変わりました。
『最後に奇跡的ですね』の問いかけに、『最後は笑って送れそうです』と言って斎場に入りました。
数万人が亡くなった現状ではこのような光景いくつあるのか。
本日栃木からの支援メンバー・黒川さんが搬送した方は若いお母さんと幼児でした。
言葉では言い表わせないとても悲しい状況だったそうです。
我々がこの場にいる意味を深く深く考えさせられました。
こちらでの荼毘の流れも含めて改めて報告します。
本日は遠方搬送の為に舟屋葬祭さん支援は行いませんでした。
明日は搬送はありません。
それなので得た情報から気仙沼市社協がまとめているボランティアセンターに登録して活動します。
ここでは今後の活動内容もリサーチできましたので追って連絡します。
尚、従来の宿泊施設から気仙沼市は1時半~2時間かかります。
そこで黒川さんが泊まっていた国民宿舎に移りました。
唐桑半島にあり絶景のオーシャンビューです。ちなみに30メートルの高台にありますので本震の際も平気でした。
宿舎というより合宿場に近いです。
ここには個人ボランティアの方も多々いらっしゃいます。
さっきもお風呂で大阪からきた方と裸で話をしました。
営業マンで会社に無理言って休みをもらって来ているそうです。
たくさんの熱い気持ちがこっちに集まっています。
自分もその一員として明日の最終日、精一杯がんばって参ります。