Vol.17 土葬されたお棺を掘り起こし、荼毘へ…ご遺族の無念

  • ご遺体の掘り起こしのためにお伺いした土葬用地
  • 掘り返した後、きれいなお棺に再度お体を移させていただき、搬送しました
  • 被災地であっても、出棺業務の際は必ずスーツと革靴でお見送りします
  • 葛岡斎場(仙台市)では、仮設安置所に加え、ご遺族向けの「心の相談室」も設けられています

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第9次支援部隊として仙台に派遣中のむすびす(旧アーバンフューネス)社員のレポート

4月15日22時現在

7時45分、清月記さんに到着してすぐに石巻総合体育館の前にある墓地に土葬された方を掘り起こし、太白区の斎場へ安置する搬送業務の指示がありました。

10時、本社から約60キロ離れた墓地に到着。小型ユンボで掘り起こし作業をしている遺族と作業員が7~8名。埋葬されているのは60代女性。掘り起こしの依頼者はその夫とみられる男性です。近くには息子と思われる目をはらした30代の男性もいらっしゃいました。

ユンボで2.5mほど土を掘り起こすと棺の一部が見えてきました。
棺を傷めないようにスコップで丁寧に土を払います。
天気は20℃を越える快晴なのに、土の中は地下水で溢れています。水を吸った土の重みで棺は変形し地下水が棺に入り込み……。掘り起こし作業は想像以上に大変でした。

その中で『もう少しの我慢だ。ごめんな。頑張れ』と返事のない棺に向かって声をかけながら誰よりも丁寧に土を払う依頼者。やっとの思いで引き上げられた遺体は損傷が激しく依頼者と対面確認の後、石巻市から約60キロ離れた斎場へと搬送させていただきました。

対面時、依頼者には悲しみはもちろんですが、引き上げられた安堵の表情も少し伺えたように思います。『お前も上に逃げてりゃよかったんだ』と言った依頼者の無念の言葉は忘れることはできません。

遠方のため次は19日の火葬まで面会することはないそうです。出棺火葬にはマイクロバスで家族、親族で立ち会うとのことでした。

  • 13時30分太白清月記安置終了
  • 14時本社到着。中央清月記から葛岡斎場への出棺業務の指示あり
  • 16時中央清月記到着
  • 16時30分出棺。お寺さんを呼ばないお別れとのこと。会葬者は6名
  • 17時葛岡斎場到着
  • 18時本社到着。挨拶をし本日の業務は終了

※2017年にお葬式のむすびす(旧アーバンフューネス)でご葬儀された方へのアンケートにおいて、97.3%の方に満足しているとご回答いただきました。
※各ページに掲載されている葬儀事例の費用は当時のプラン利用時の費用目安となります。

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