毎日新聞 2011.6.3 「遺影:元気なうちに」写真家・丸谷さん無料イベント
「遺影:元気なうちに」写真家・丸谷さん無料イベント
自分の望む遺影を元気なうちに残しておきませんか--。サンデー毎日の表紙などを手掛ける写真家の丸谷嘉長さん(48)が、一般の人を対象に「遺影」を撮影する取り組みを始めた。18、19日と25、26日の4日間、都内で開く無料撮影イベント「いのちのかたち~その人らしい生き方、旅立ち方~」の参加者を募集している。
丸谷さんが遺影撮影を始めたのは昨年11月。亡くなった父親の姿を一枚も撮らなかったことを悔やみ、「その人の生き方がにじむような一枚を撮ることで、見送る人、見送られる人の力になりたい」と専用スタジオ「mok69(もっくろっく)写真館」(世田谷区下馬1の40の22)を開設した。東日本大震災で多くの人が突然亡くなる事態に直面し、その思いを一層強くしているという。
予約制で撮影料は1万円。いつも通りの姿を引き出せるよう、撮影前には対話の時間を設ける。家族や愛犬と一緒など、和やかな雰囲気で撮影するのが丸谷さん流。すでに全国から申し込みが相次ぐ中、より多くの人に知ってもらおうとイベントを企画した。
イベントは企画に賛同した葬儀社「むすびす株式会社(旧アーバンフューネスコーポレーション)」が協力し、各日5人を無料で招待する。応募は同社のホームページ(Visions of Life いのちのかたち)からか、同社(03-6848-2522)に問い合わせの上、郵送かファクスで受け付ける。6日必着。
※イベントの募集は終了いたしました。
【百武信幸】