深い情で繋がっている
91歳で旅立たれた故人様は、京都生まれの京都育ちという生粋の京女。
古き良き文化を守ってきた京都のお寿司屋さんに嫁ぎ、女将として京都一筋で生きてこられたそうです。
仕事に熱心でしっかり者だった故人様。
「接客が好きで、賑やかなもの好きだった母をしっかり送ってあげたい」とご長女様はおっしゃいました。
生粋の京女として
10人兄弟の真ん中にお生まれになった故人様。
幼い頃から人間関係に苦労しながら育ちましたが、そのことが幸いして周囲の人たちと円滑に付き合うすべを自然に身につけられたそうです。
京都でお寿司屋さんを営むご主人様のもとに嫁がれてからは、女将としてお店を切り盛りし、多くの常連客からごひいきにされました。
京女と言うと優美でおしとやかなイメージがありますが、実際には伝統を大切にしながらも自分自身の価値観を持ち、精神的に自立している女性とのこと。
折り目正しくて、声が大きくて、情に厚い故人様。
京都の平安神宮の土産物店に勤めていた時には、マナーの悪い若者が来店すると大きな声で若者の行為を正したそうです。
きちんと母を送りたい
そんな京都一筋の故人様が千葉県に来られたのは体調を崩されてから。
慣れない地での生活に一度は京都に戻られましたが、ご病気の治療のためにお一人での生活はやはり難しく、再度ご長女様のもとへお移りになりました。
故人様の介護は母と娘ということもあり、お互いに言いたいことを言い合いながらも、日頃から故人様がご長女様へ感謝の言葉を伝えるなど、晩年まで深い情でつながっていました。
お母様の思い出を話しながら一人娘のご長女様は、「きちんと母を送ってあげたい」と私たちにおっしゃいました。
ありがとうの言葉に送られて
晩年お風呂に入れなかった故人様のために、ご長女様はお式前に湯かんをご要望になりました。
祭壇を飾るメモリアルスクリーンは、谷崎潤一郎の「細雪」にも登場する京都を代表する桜の名所の一つ平安神宮の桜景色を配し、お花もそれに合わせた色あいで。
お柩はお着物が見やすい面会型をお選びになりました。
お式には関西からの参列者も多く、ご導師様も京都からお越しいただきました。
思い出コーナーにお飾りした愛用バックや財布、ぬいぐるみや写真などを手向け、お供えで親戚の方が持参した京都のお菓子もお柩に。
お孫様をはじめ皆さん涙でお言葉をかけて、たくさんの「ありがとう」と感謝の気持ちを込めたお見送りとなりました。
担当エンディングプランナー 小山 光弘
関西からご参列いただき宿泊してるご親族様も多かったので、集合・開式を少し早めにして読経後に集合写真を撮影いたしました。
コロナ禍でありご長女様ご夫婦へのアフターサポートのご説明はスピーカーフォンを利用いたしました。
香典返し、供花お礼等ご挨拶についてお迷いのご様子でしたので、ご質問対応を行いながら引き続きご相談窓口を設けていることをお伝えてご安心いただきました。
ご葬儀の感想をお伺いすると、祭壇生花、メモリアルスクリーン、思い出コーナーの飾付け等、式場レイアウトについてお褒めの言葉をいただきました。
また、ご長女様の旦那様より「式中の司会進行について丁寧に対応いただきました」とお言葉を頂戴しました。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
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