気持ちは言葉にすること
54歳で急逝された故人様、ご病気が見つかってわずか1ヵ月後のことでした。
日頃から感謝は言葉にしなければ伝わらないというお考えをお持ちだった故人様。
奥様へ1日1回「ありがとう」と言葉にして感謝のお気持ちを伝えていたそうです。
昨年、むすびすで奥様のご親族のご葬儀をお手伝いさせていただいたことから、この度のご依頼となりました。
仲良きことは美しき哉
世田谷区でお生まれになった故人様は、お母様が資生堂で働いていたこともあり、美容師の道へお進みになりました。
美容師としての確かなテクニックとセンスが認められて、ヘアショーのステージにもご出演されたほどです。
その後、防水工事業に転身なさいますが、お酒の勉強をするために夜はBARで働きながら研鑽を積まれました。
奥様とはBARで知り合いご結婚。
家庭を持たれて2人のお子様に恵まれた後も、ご夫婦で毎日お酒を共にして、休日には酒蔵巡りも楽しまれました。
ご長女様は未成年で飲酒はできませんが、故人様に連れられて飲み屋を6件もハシゴした経験があるそうです。
思いを馳せる空間
奥様曰く、故人様はマメで、手先が器用で、家事も手伝ってくれて、聞き上手。
家族旅行もあれこれ計画しては“旅のしおり”を作るほどの熱の入れようで、今年の夏の旅行も決まっていたそうです。
喪主を務める奥様、高校生のご長女様、中学生のご長男様、誰もが故人様ともっとたくさん楽しい思い出をつくりたかったはずです。
それと同時にこれまでのたくさんの思い出をつくってくれた故人様への感謝の気持ちと深い愛情をお持ちです。
お式では、故人様とご家族の思い出のお写真をメモリアルスクリーンにアルバムのようにデザインして展開。
愛器のバイオリン、エレキギターなどの趣味のお品も並べて、故人様に思いを馳せていただける空間でお別れの時間をお過ごしいただきました。
担当エンディングプランナー 小山 光弘
ご家族はもちろん多くの方々から慕われていた故人様。
ご友人、お仕事関係、ご近所など、お式には大勢の一般参列者の皆様がお集まりでした。
お花入れの前にお好きだった日本酒で献酒。
お手向け品は、ご愛飲のお酒、お好きだったお酒のつまみ、ご愛読書、お菓子、お写真、お手紙。
最後に長女様からお父様へお手紙をご奉読していただく予定でしたが、滂沱の涙のために読むことが叶わず、奥様に代読していただきました。
ご葬儀後、喪主を務められた奥様、ご紹介者の奥様の妹様から、良いお式だったとのお言葉を頂戴いたしました。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
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