夜明けの花
故人様は10年間の闘病の末に66歳で旅立たれました。
多趣味で活動的、好奇心旺盛な故人様は、病臥する以前は梨づくりも手がけられていたそうです。
ご長男様は、「搬送で病院を出発した朝方、綺麗な朝日に桜がチラチラと舞っていました。その時、明るい世界に父は往くのだと思いました」とおっしゃいました。
主人の帰りを待つ家に
お打ち合わせにお伺いしたご自宅は、故人様の病臥をきっかけに奥様のご実家の近くに、ご家族が一緒に住むために新築されたそうです。
故人様がお帰りになったとき暮らしやすいように、隅々にまでバリアフリーの配慮が行き届いています。
お庭には自然が好きな故人様が育てていたミカンの若木が植えられていました。
「何かあれば家族みんなが集まって、力を合わせてやってきた」という奥様。
お式までの間、故人様には大好きなご家族の待つご自宅に帰って、水入らずの時間をゆっくりお過ごしいただきました。
はつらつとした父の姿を
長年、薬剤師として多くの患者さんの健康を守る仕事に従事された故人様。
「自分の病状も分かるがゆえ、父も辛かったのではないか」とご長男様は振り返ります。
だからこそ闘病する父の姿ではなく、好奇心旺盛でいつも新しいことにワクワクしていた父の姿を、みんなの思い出の中に残したいとおっしゃいました。
祭壇を飾るメモリアルスクリーンいっぱいに、故人様が丹精込めて栽培していた“梨の花”のお写真。
梨はたくさんの果実が生るので、昔から「感謝」「愛情」「和やかな愛情」を表す花といわれています。
お花はメモリアルスクリーンの色あいに合わせて、自然を感じさせる白とグリーンで統一いたしました。
これからも家族と共に
ミカンの木の成長を楽しみにされていた故人様。お式ではお手向けの品の一つとして、ご自宅からお庭の土をお持ちいただきました。
グルメで食べ歩きもご趣味だった故人様。奥様とご長女様には手料理をたくさんご用意いただき、ご愛飲のウヰスキーで献杯いたしました。
故人様が一番帰りたかったのは、奥様、ご長男様、ご長女様のご家族みんなが集う場所。
故人様が大好きだったご家族一人ひとりにメッセージを書いていただき、皆様の想いとともに故人様をお見送りいたしました。
担当エンディングプランナー 丸山 千夏
ご葬儀の感想をお伺いすると、祭壇背景のメモリアルスクリーンが新鮮で、生花とのバランスもとれていたこと。
参列いただいた皆様にも気に入ってもらえたと思うとのお言葉を頂戴いたしました。
さらに、メッセージ入りの寄せ書きや、闘病中は食べることができなかった好物をたくさんお手向けできたこと。梨の花言葉が「和やかな愛情」「情愛」であることを盛り込んだ式当日のアナウンスが素晴らしく、梨の花言葉を初めて知って、まさに花言葉に相応しい故人様のことを、より深く想うことができたとおっしゃっていただけました。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
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