不器用な愛
- 参列者
- ご親族:8名 ご会葬者:なし 1日家族葬
- 斎場
- 四ツ木斎場
- 宗教
- 仏教
82歳で旅立たれた故人様は終活ノートを遺されていました。
ご葬儀のお打ち合わせは、喪主を務める奥様と『むすびすクラブ』にご入会いただいているご長女様が終活ノートのご遺志に沿ったかたちで進められました。
寡黙であったという故人様の終活ノートには、ご家族も知らなかった故人様の想いやこだわりが記載されていました。
寡黙の人
故人様は新潟県でお生まれになり、お見合いで奥様とご結婚なさいました。
新聞などの印刷物を刷るための文字盤を作成する専門技術者として、還暦まで勤め上げました。
辞書に収録されている漢字をすべて理解し、知らない国字はほとんどなかったそうです。
寡黙であった故人様は、自身の好みや感情を表に出すことはほとんどありませんでしたが、長年連れ添ってきた奥様には、故人様の心の機微が感じ取れたとそうです。
お孫さんが自宅に来たときも遊んであげようとするものの、抱っこをするくらいしかできなかった故人様。
けれど、その不器用な愛情表現はしっかりとご家族に伝わっていました。
隠れ愛猫家
ご趣味は将棋と大相撲、ご病気になる前はビールをよく愉しんでいた故人様。
お菓子をはじめ甘いものもお好きで、特にフルーツ全般を好まれたそうです。
ご趣味は将棋と大相撲、美空ひばりの歌もお好きでした。
お打ち合わせを進める中で、終活ノートをご覧になられた奥様とご長女様が驚かれていたのは、故人様が意外にも猫好きだったこと。
ご家族ですら気づかなかった故人様の新たなお人柄を知ったことで、思い出コーナーに可愛い仔猫の写真を加えることに決まりました。
静謐さの中に想いを込めて
お式の空間は、華美や大げさなことが苦手だった故人様のご遺志を配慮して、奥様の想いがこもったピンクの喪主花を中心にした静謐な飾り付けといたしました。
お手向けするお品は、故人様のお好きなフルーツの盛り合わせをはじめ、お気に入りのお洋服とハット、ご愛用の耳かき、孫の手、将棋の本、カセットテープ、仔猫の写真など。
献酒はご愛飲の銘柄のビールにて行わせていただきました。
寡黙であったけれど人一倍ご家族のために尽くし、不器用であったけれど奥様やお子様、お孫様の幸せを願っていた故人様を、ご家族の皆様が涙でお見送りになりました。
担当エンディングプランナー 酒井 彰尭
お式の前日に設営をご覧になられた奥様は、ピンクの喪主花と思い出コーナーを喜んでいただけました。
お手向けしたフルーツの盛り合わせは、故人様の好みをよく知る奥様に盛り合わせていただきました。
ご葬儀後のアフターサポートでは、年金事務所と役所手続きを改めてご案内し、その後の相続手続きから法要準備、返礼品手配など細部わたるご質問をいただきました。
今後も期限や回数の制限なくアフターサポートで丁寧に対応させていただきます。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
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