一に気遣い 二に気遣い
晩年、人生のほとんどを過ごされた関西を離れ、東京のご長女様のご家族と一緒にお暮しになられた故人様。
祭壇を飾るメモリアルスクリーンには、しっかりと送り出してあげたいというご家族様の想いを込めて、故人様が長年住まわれた奈良県のご実家のお写真を中心に、お人柄の偲ばれるスナップを散りばめました。
良妻賢母の職業婦人
奈良県の山峡に4人姉妹のご長女としてお生まれになった故人様。
お父様を太平洋戦争で亡くし、一家の家計を支えるために中学卒業と同時に電電公社に就職されたのは戦時中のこと。大阪で寮生活を送りながらモールス信号を習得されました。
戦後、電電公社の役職に就かれるほど優秀な職業婦人となられた故人様。趣味人だったご主人様に苦労しながらも、一人娘であるご長女様を育て上げました。
目一杯おしゃれして
お若い頃からとても苦労されたこともあり、律儀で丁寧で周囲への配慮を怠らず、気遣いのうえにも気遣いをされる方だったそうです。
それと同時にお友達とお話するのが大好きな明るい性格でもあった故人様。
けれど、ご主人様を亡くされてお一人になられてからは心細いご様子も多くなりました。
喪主であるご長女様の勧めで、長年住み慣れた関西から2匹の猫と一緒に東京へお引越し、ご長女様のご家族とお暮しになりました。
ご同居後は、大好きな氷川きよしのコンサートにも足しげく通われた故人様。綺麗なお洋服を買って、美容院に行って、目一杯おしゃれして出かけられたそうです。
お別れのすき焼き
晩年、認知症になられてからはグループホームにご入居されていた故人様。ホームのお食事が口に合わなかったご様子で、頻りに「お肉が食べたい」と言われたそうです。
関西出身の故人様にとってお肉といえば牛肉。「最後にすき焼きを食べさせてあげられなかったことが心残りです」とご長女様がおっしゃいました。
ご葬儀のお花入れの後に、サプライズとしてすき焼きをご用意いたしました。ご長女様がお鍋から器によそって故人様にお手向けいただきました。
担当エンディングプランナー 平川 雅彦
ご長女様の勧めで長年お暮しになった関西を離れ、お友達が一人もいない東京に来られた故人様。
ご葬儀の前「とても寂しい思いをさせてしまったと思う」とおっしゃられた喪主であるご長女様から、ご葬儀後に「サプライズには本当に驚きました。後悔を残すことなく母を送ることができました」というお言葉をいただきました。
また、お孫様からは「祖母の面会にも行けず、施設に預けっぱなしだった事に心のどこかで申し訳なさがありました。
今回のサプライズがきっかけで、祖母が高級肉を家族のためにストックしていたことがわかりました」とお話くださいました。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
その他のご葬儀エピソード
エンディングプランナーがお手伝いしたお別れのストーリー
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想い出のシュプール
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父が遺したもの
故人様の功績を振り返る
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