参列者
通夜:なし 告別式:10名 
斎場
浦安市斎場

星々が去り、夜が明けて

たまたま「綺麗だな」と撮った朝日、ご逝去された日、誕生日、最愛の人の命日。
運命とは数奇なもので、時にどうしようもなく心温かいもの。
旅立つご家族がいらっしゃり、そして、明日をこれからも歩んでいくご家族がいる。
こうして、夜が明けてゆくのでしょう。数々の思い出をともなって。

親友であり、師弟であり

他人に厳しく、自分にはもっと厳しく。
そんな故人様はかつてご親戚を率いて、家業の立て直しをされました。
並大抵ではないご経験、逓信省、鋼材所とストイックにお勤めになり、それぞれで出世を果たされます。
その原動力は、何よりも大切なご家族。
お優しいお人柄ゆえ、どんなに厳しくしても、最後には必ず手を差し伸べてくれるお父様。
お子様がお生まれになり、幸せの絶頂とも言える頃、奥様との突然の別れが訪れ、男手ひとつでお子様を育て上げられました。
ご長男が成人されると、お仕事に精を出され、ご長男と故人様はライバルであり、親友であり、そして師弟という特別な絆を育まれます。
そこに、計り知れない感謝と敬意があったのは想像に難くありません。

2つの夜明け

パッと目が覚めて見た奇麗な朝日。
その景色を写真に収めたご家族。
その頃偶然か、故人様は旅立たれました。
ご葬儀では、故人様が旅だたれた日の美しい夜明けを再現。
その空間でお別れいただき、あの美しい夜明けがご家族の今までの記憶と合わさり、記憶の1ページ目になりますようにお手伝いさせていただきました。
祭壇は夜明けイメージのものをご用意。
両脇には、ご家族がたまたま撮影していた故人様の亡くなった日の美しい朝焼けのお写真をお飾りさせていただきました。

思い出の富士

そしてもう1つの思い出が「富士山」でした。
故人様と奥様が同僚だったころ会社企画で行われたのが富士登山。
それが故人様と奥様が距離を縮めた思い出でございました。
お話をお伺いし、弊社で空間に合わせ、朝焼けの富士山のパネルをご用意させていただきました。
そして、さらにはご家族様からご出棺のお花束には奥様のお好きなリンドウのお花を。
これからきっと、お二人が再会できますように。
ずっと奥様を想いやっていた故人様の手から奥様へお渡しするお姿を想い浮かべてのご出棺となります。
旅立たれたご家族、これからまた明日を歩いていくご家族。
こうして夜が明け、朝日が昇ってゆきます。

星の巡り合わせ

「縁のある人の命日には、お迎えが来る」
そんなことが世間ではよく言われます。
一人で旅立つこと、大切なひとを感じられること。
もちろん、ひとによって考え方は様々でしょう。
故人様が旅立たれて二日後は故人様の誕生日。
そして、さらにその四日後は最愛の奥様のご命日。
とことん愛して、ずっと想い続けた奥様が歩み寄ってくれたような星の巡り合わせ。
奥様へのお花束のほかに、故人様へ弊社で勝手ながら誕生日ケーキをご用意させていただきました。
男同士、日々の想いをストレートに伝えることが難しいこともあります。
誕生日らしいお祝いや感謝を伝える機会をなかなか作ることができなかったとこぼすご家族のため、そのきっかけとなればとご用意させていただきました。

担当エンディングプランナー 小野崎 敦

小野崎 敦

照明が落ちた式場に、蝋燭に灯された火が運び込まれます。
弊社でお手配した誕生日ケーキはタイミングをみて、バースデーソングとともに、ご家族のもとへ。
「わあ綺麗!」「すごい!」とお喜びいただけたご様子でした。
ご家族に火を消していただき、男手ひとつで息子様を育て上げた故人様に、誕生日ケーキをお柩の中へお手向けしていただきました。
今まで言いたくても言えなかった感謝と誕生日おめでとうのお気持ちと涙を一緒に。
そして、当日はお孫様が手作りのフォトブックにメッセージを書けるようにご用意してくださいました。
さらに、弊社で制作した富士山のパネルにも、故人様へのメッセージを書いていただきました。
お気持ち溢れる温かいお別れの中、ご参列されたご親族から、「元気な頃はよくお酒も飲んでたな」とのお言葉が。
そこで、日本酒を用意し、その場で献酒という形で故人様のお口元にお酒も運んでいただきました。
想いを綴ったメッセージとバースデーケーキ、そしてお酒とたくさんの感謝のお気持ちでお見送りするお時間となりました。

内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。

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