短大を卒業して35年間、真面目にお仕事をされてこられたこと。早期退職をして、第二の人生として旅行を楽しもうと考えていらっしゃったことなど、ご家族からお話をお聞きしました。また、職場のご友人とも深くご交流があり、ご自身に万が一のことがあった時のことを考え、訃報を回す方のリストアップも準備されるようなしっかりとした方とのことでした。

そんな故人様に対しての想いを穏やかに語られるお兄様ご夫婦から「人生を謳歌してきた証に思い出の写真をたくさん式場に飾りたい」とご要望をいただきました。

故人様が虜になった馬

一口馬主として競走馬を所有され、牧場で馬と触れ合われたり、またその馬がレースで元気に活躍する姿を見ることを故人様はとても楽しまれていたとのことです。

故人様がお過ごしになられた豊かな時間を会葬者のみなさまに共有していただけたらと言う想いと願いのもとで、馬を愛でている素敵なお姿や、旅行先でご友人と見た美しい景色などで彩る空間をご提案させていただきました。

人生を謳歌された故人様を称えて

祭壇中央には馬とのツーショットのご遺影写真、両脇には馬尽くしのメモリアルスクリーンを配置。式場入口にはご旅行時の写真と大好きな動物たちの写真を飾り、ご友人をはじめとする皆様をお迎えいたします。 そして故人様が愛してやまなかった競馬の出走をイメージした焼香台で、ご家族、ご友人、馬に囲まれたお見送りをしていただきました。

お着物、所有馬のレースゼッケン、ぬいぐるみ、皆様からのお手紙、大好きなお寿司とビールなど、たくさんの思い出の品をお手向けされた故人様に、参列者の皆様は涙を流されながらもたくさん話しかけてお別れをしていらっしゃいました。