願いよ届け
晩年を施設で過ごされた故人様。
コロナ禍で面会が制限されているなか、特別に面会が許された時に聞いた「足利フラワーパークに行きたい」の言葉。
そんな叔父様である故人様の願いに応えたいと、喪主様が一肌脱ぎます。
亡き母親から頼まれたこと
この度のご葬儀は、故人様と喪主様のご関係が叔父と甥というなかで執り行われました。
年に3回ほどは会っていたものの、何が好きで、普段何をしているのかまではご存じありませんでした。
故人様は生涯独身を貫かれ、お一人で生き抜いてこられた方。
お身体が動かなくなってきてからはご自身で施設への入所を決め「お前には世話にならんぞ~(笑)」と強がっていたという姿も。
そんな故人様のことを、姉である喪主様のお母様も心配されておられたそうで、ご自身が亡くなられる前に息子様に「弟のことをよろしくね」とおっしゃっていたそうです。
叔父様の思いを叶える
日頃は離れて暮らしておられた故人様と喪主様。
打合せの際に故人様のお話を伺うも、具体的なエピソードや、故人様に対してしてあげたいことがなかなか出てこられません。
そんななかで「叔父様が望むことはなんでしょうか?」の問いに対してお話しいただいたのが、面会に行かれた際に聞いたという足利フラワーパークのお話。
なかでも藤の花で一面が覆われる景色を見たがっていたとのことでした。
普段強がっていてご自分の望みを言うことがなかなかなかった叔父様が漏らした確かな願い。
それを叶えるべく、メモリアルスクリーン祭壇にて立派な藤棚を表現しました。
故人様の人望のもとに集まったご親族
お集まりになったご親族は皆様久しぶりに会う面々。
はじめて顔を合わす方もおられました。
故人様はその命をもって、初めてこの一族を集められたのです。
その中で、なぜこういった祭壇にしたのか、喪主様がご出棺前のご挨拶で皆様に向けてお話しいただきました。
メモリアルスクリーン祭壇を前にし、故人様に思いを馳せるご親族様。
故人様の人望のもとにお集まりになられた皆様が、故人様の望まれた情景のなかで、その思いを1つにし、旅立ちを見送ることができたのです。
担当エンディングプランナー 高野 孝徳
藤棚のメモリアルスクリーン祭壇はとてもご満足いただけました。
喪主様も、「自分のときは、ここに大きく俺の写真載せて!」とおっしゃるほど。
お母様からよろしくとは言われたものの、どうしたらしっかり送ってあげられるのかは答えが出ておられなかった喪主様。
この度はこのような形で故人様の思いを表現することができ、喪主様としても責務を果たせたと思っていただけていると思います。
メモリアルスクリーン祭壇は、こうして訪れることが叶わなかった場所をその場に表現し、それを参列の皆様で共有できるものです。
むすびすだけのお送りの仕方によって喜んでいただけたこと、エンディングプランナーとして何よりの喜びです。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
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