愛の恩返し
86歳で旅立たれた故人様は、ご長女様と3人のお孫様とご同居されていました。
介護施設に勤務するご長女様に代わって、家事全般を担われていた故人様。育ち盛りのお孫様たちに振る舞う手料理は、美味しくてボリューム満点。
お孫様たちは、「おばあちゃんのご飯は美味しいけど量が半端ないんですよ」「ぜってー食えない量がテーブルに盛り付けてあるんだよなぁ」と笑いながら、おばあちゃんの思い出をお話しくださいました。
愛情もボリュームもたっぷり!
東京生まれの故人様の幼少期は、太平洋戦争の真っただ中。
空襲が激しくなり福島県に疎開しましたが、地元の子供たちから「東京モン!」と言われてイジメられたそうです。
終戦後、東京に戻ると辺り一面は焼け野原。
育ち盛りの子供時代に食糧不足でいつもお腹を空かしていたつらい経験を、ご長女様は故人様からよく聞かされていました。
だからこそ可愛い孫たちには、毎日美味しいものをお腹いっぱい食べさせてあげたいという故人様の愛情が、ボリュームたっぷりの手料理になりました。
おばあちゃんの思い出話を笑顔で語っていた3人のお孫様たちの目には、いつの間にか涙があふれていました。
おばあちゃん、ありがとう
大好きなおばあちゃんのために自分たちに何ができるのか? 何を伝えるべきなのかをご長女様と3人のお孫様は考えました。
祭壇にはやさしく微笑むおばあちゃんのお写真。
それを囲むようにご家族みんなで選ばれた明るいお花をお飾りしました。
お手向けの品は、好物のお菓子、パン、柏餅、フルーツ、紙パックのジュースなどを、おばあちゃんが道中でお腹が空かないようにボリュームたっぷり。
お気に入りのお洋服と帽子、ご愛用の孫の手、折り鶴、お孫様たちからのお手紙。
その上からお花をたくさんお入れいただきました。
おばあちゃんの作ったご飯やお弁当を食べて育った3人のお孫様たちは、泣きながら「ありがとう」と何回もお声をかけて最後のお別れをしました。
担当エンディングプランナー 高野 孝徳
喪主を務めるご長女様は、当初お葬式は質素でいいとお考えでしたが、大学生のご長男様を筆頭に3人のお孫様方は、「ちゃんとやってあげたい」というお気持ちだったそうです。
ご長女様は「その気持ちにも感謝です」とおっしゃいました。
故人様の美味しい手料理と深い愛情に育まれた、大学生、高校生、中学生の3人のお孫様たちは、お祖母様とのお別れにしっかり向き合われているご様子でした。
喪主のご長女様にご葬儀の感想をお伺いすると、「母が食事の支度をして子供たちに食べさせてくれていたことを、むすびすの社員のみなさんの口から聞けるなんて、なんかいいなって。それってすごいなと思いました」とお話しくださいました。
内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。
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