エンディングプランナー
昔は「愛しい」と書いて、「かなしい」と読んでいたそうです。 悲しいと思うのは、それだけその方を大切に思い、愛していたからにほかなりません。 ご葬儀のお打合せでは、故人様の人生の物語をお伺いし、最後の時間と空間をご家族様と一緒に考えていきます。どのご葬儀も同じものにはならず、100人いればその数だけご葬儀の形が存在します。そうした行為そのものに「愛情と価値」を感じたからです。
形式ばったご葬儀をご提案しないため、稀にお打合せで「普通の葬儀でいいよ」とおっしゃるご家族様がいらっしゃいます。それでもご家族様の未来を考え、ご葬儀の意味と価値をお伝えし、「想い」を軸とするお別れの場をご用意いたします。 結果、「想い」が実を結び、命を輝かせる瞬間を何度も経験しております。
何より重要なのはご家族様の「想い」であることをお伝えするように心がけています。 ご葬儀となると、どうしても礼儀作法に意識が奪われてしまいます。それも大切ではありますが、そこにも「想い」がなければ、お焼香もお花入れもただの作業と変わりません。 大切な方への「想い」に集中できるよう、まずはご不安をお伺いし、安心していただくことを大切にしています。
「気づいたら終わっていた」「ただ高いお金を払った」 ご葬儀の後そういった感情を抱くのではなく、大切な方に「しっかり向き合えた」「あの時間があったから、今こうして生きている」と振り返っていただける時間がご葬儀なのだという認識が、世間により拡がっていけば良いと考えています。 その目標に向かって一歩ずつ歩んでまいります。