• 日本政策金融公庫「調査月報」 2010年5月号
  • 「新時代の創業」掲載企業の追跡調査から

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成長期に克服すべき課題
―「新時代の創業」掲載企業の追跡調査から―

入手しづらい経営資源を利用する

葬祭業を営む(株)アーバンフューネスコーポレーション(2002年創業、東京都)の場合、競争力の源泉は企画力やそれを担う人材である。中川社長が創業するきっかけとなったのは、定型的な儀式が粛々と執り行われるだけで、故人の人柄などが伝わらない既存の葬儀に疑問を抱いたことである。そこで同社を設立し、参列者が故人の趣味や人柄などを偲びながら故人を送る葬儀を運営することにした。

このような「感動葬儀」を企画するのは、同社の社員である。遺族は深い悲しみのなかにあるので、どのような葬儀にしたいのか、具体的なイメージをもっていない。社員は具体化していない遺族の思いをくみ取り、葬儀の企画を立案する。それには、故人がどのような人生を送り、どのような人とつながっていたのか、遺族は故人に対してどのような思いをもっているのかといったことを、遺族や関係者との会話を通じて感じとらなければならない。

(本文より抜粋)