40代から50代の男性。眼鏡をかけていて、真面目そうな風貌。

現在、女性エンディングプランナーとして活躍する五十嵐由紀さんが、むすびす株式会社に入社する前に、「葬儀社で働く人」と聞いて思い描いていたイメージです。

「きっと、多くの方も同じようなイメージを持っているんじゃないでしょうか。ご葬儀のお打ち合わせで伺うと、びっくりされるご家族様もいらっしゃいます」という五十嵐さん。

打ち合わせの前には、「入社して何年目なのか」「何歳なのか」と、家族からよく質問されるそうです。中には、「女性が担当するのか」「大丈夫なのか」と不安を口にする方も。

そんなとき、五十嵐さんは家族の目を見て、必ずこう言うと決めています。

「どんな経験やスキルのある方よりも、お気持ちに寄り添い、丁寧にご葬儀をお手伝いいたします」と。

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故人と過ごした大切な時間を思い出してほしい

五十嵐さんにとって、そう言えるようになった転機となる葬儀があります。1歳4カ月で故人となった子供の葬儀です。

病院の食堂で、子供の両親と葬儀の打ち合わせをした時、両親が気にしていたのは、葬儀には誰を呼べばいいのか、お通夜・告別式の2日間で送るほうがいいのか、形式のことばかり。

五十嵐さんは一つひとつ、丁寧に説明しましたが、本当に大切なことを伝えることができませんでした。会社に戻り、打ち合わせの内容を先輩社員に報告し、指摘されて初めて気づいたそうです。

「ご葬儀の質問に答えて、ご葬儀をお手伝いするだけならほかの葬儀社でもできること。五十嵐は、その両親のために何ができるの」

もう一度、葬儀の打ち合わせをすることになった五十嵐さんは、幼い子供を見送る意味を伝えるため、両親に葉っぱがデザインされた手紙を送りました。

葉っぱは、故人となった子供が大好きで、「パパ」や「ママ」よりも早く覚えた言葉です。五十嵐さんの想いを伝えるだけでなく、葬儀の形式よりも、子供と過ごした大切な時間を思い出してほしいという願いを込めて送ったそうです。

葬儀を終え、両親から五十嵐さんにメールが届きました。

「温かいアットホームな式でしっかりと見送ることができ、少し気持ちに区切りをつけることができました。あの子は私たちの宝物、天使です。これからも私たちの心の中に生き続けていきます」

五十嵐さん施行案内

「あなたに担当してもらってよかった」と言われるために

現在、五十嵐さんはファイナル・エンジェルのメンバーとして、新卒社員の育成に携わっています。

新卒社員に毎日伝えていることは、「会って15分でご家族様から信用される人になりなさい」ということです。

五十嵐さんは女性エンディングプランナーというだけで、葬儀の打ち合わせがマイナスからスタートするという経験をしています。

時には、どこまでできるのか、家族に試されているようなこともあるという五十嵐さん。

「できない理由は絶対に言いません。必ず『これだったらできます』と、100%できなくても、代案を伝えます。ご家族様の大切なご葬儀を安心して任せていただくためには、そうしたことの積み重ねが大切なんです」

ある家族との打ち合わせの席では、喪主を務める男性から、隣の式場で行っている葬儀の案内看板の有無や、式場内の装飾を尋ねられたことがあったといいます。

他の葬儀社がお手伝いする葬儀で、どの葬儀社が担当しているのかも分からない状況で、五十嵐さんは斎場に連絡し、担当する葬儀社を確認。次に担当する葬儀社に連絡して確認しました。

目の前で五十嵐さんの対応を見た喪主は、その後も、質問に対して的確に答えていく五十嵐さんに、少しずつ心を開いていったそうです。

「ご自身のお気持ちをなかなか表さない喪主様でしたが、お母様とのお別れの時間を提案すると、はにかみながら受け入れていただけました」

母と息子、二人だけの時間は、普段は伝えられなかった想いを届ける時間になったのではないでしょうか。葬儀を終えて、五十嵐さんに、こう声をかけられたそうです。

「あなたに担当してもらってよかった」。

喪主の言葉を、五十嵐さんは今も大切にしています。

新入社員の育成担当して目標に掲げていることは、「一人でも多くの方から、『あなたに担当してもらってよかった』と、言ってもらえるエンディングプランナーを育てること」だからです。

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五十嵐さん指導

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