身内の方が亡くなると喪に服し、祝い事や派手な行動は慎むものです。喪中に正月を迎える方にとって、「やってはならないこと」「やっても良いこと」は、どう判断すればいいのでしょうか。

「初詣は?」「おせち料理は?」といった、正月ならではの疑問にお答えします。

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「新年の訪れを祝うもの」や「お祝い事」はNG

喪中の際は、年賀はがきではなく喪中はがきを送り、松の内(正月の松飾りを飾っておく期間で、元旦から7日まで、もしくは15日までのこと)が明けてから「寒中見舞いはがき」を出します。

これは、年賀はがきが新年の訪れを祝うものだからです。同じ理由で、新年を祝う「明けましておめでとう」といった挨拶も喪中は控えましょう。玄関飾りや門松などの正月飾りも例外ではありません。

正月のお祝いと同じように、結婚式や祝賀会といった慶事への出席も、「忌明け」となる四十九日までは慎むべきとされています。

結婚式などは、招待する側に異存がなければ忌が明けた時点で出席して良いといわれていますが、中には快く思わない人もいるでしょう。周囲と相談をして決断することが大切です。

寺院へのお参りはOK、神社はNG

寺院と神社の大きな違いは、前者は死をけがれとせず、後者は死をけがれとするという点にあります。寺院は葬儀や法要も行いますから、喪中でもお参りをして、日頃の感謝をお伝えしましょう。

一方、神社は50日を喪に服する期間としており、この間は鳥居をくぐってはならないとされています。喪中に正月のお参りをするのであれば、寺院を選びましょう。

おせち料理は食べてもいい?

正月料理といえばおせち料理です。おせち料理は「めでたさを重ねる」という意味を込めて料理を重箱に詰め、食卓に並べるものです。

おせち料理は商店がお休みになる三が日の保存食という意味合いもあるものの、おめでたいときに食べる「祝い膳」の流れを汲んでいるため、喪中は避けたほうがいいでしょう。

無病長寿を祈って酌み交わす祝い酒の「お屠蘇(とそ)」も飲んではいけません。

なお、おせち料理は、喪が明けてから家庭内で食べる分には問題ないという見方が一般的です。どうしても気になる場合は、紅白のかまぼこや伊勢海老などを除いた上で重箱から出して、「普段の料理」として食べると良いでしょう。

お雑煮も同様に、お祝い用の御膳や祝箸を使わなければ食べても構いません。

年始回りに付き物の「お年玉」は工夫次第でOK

喪中は年始回りも控えますが、近年は儀礼的な年始回りではなく、年末年始の帰省として実家や親戚宅を訪問するケースがほとんどです。お祝いの意味合いが薄い帰省であれば、日常の延長としてとらえて問題ありません。

お年玉を楽しみにしている子供たちには、表書きを「おこづかい」としたり、おめでたい柄の袋を避けたりするなどの工夫をしましょう。

喪中は、故人の冥福を祈り、身を慎む期間です。基本的に、派手な行動やお祝い事は避けると覚えておきましょう。地域によって異なる面も多いため、周囲に確認することも重要です。

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